AI漫画の作り方:文章からネーム、コマ、吹き出しまで
AI漫画の作り方:文章からネーム、コマ、吹き出しまで
AI漫画の作り方を調べていると、「プロンプトを入れる」「画像を生成する」みたいな話がたくさん出てきます。でも、はじめて作るときに本当に困るのはそこじゃないです。
困るのは、作り始めたあとです。
キャラの顔が変わる。セリフが長すぎて読みにくい。1コマだけ直したいのに、なぜかページ全体を作り直すことになる。せっかく雰囲気はいいのに、漫画として読むと何が起きているか分からない。
なのでこの記事では、きれいな言い方は置いておきます。短い文章を、どうやって漫画っぽい形にしていくか。実際に1本作るつもりで進めます。
今回使う元ネタ
今回はこの短い話を使います。
「放課後、忘れ物を取りに戻った主人公が、教室で光るノートを見つける。開くと、明日の出来事が1ページだけ漫画で描かれている。」
これくらいの長さがちょうどいいです。短いけれど、ちゃんと漫画になります。
最初から「王国が滅びて、主人公が復讐を誓って、仲間と旅に出て、裏切りがあって」まで入れると、1ページでは入りません。AI以前に、人間が読んでも忙しいです。
最初の1本は、小さく作ったほうが気楽です。
まず文章を半分くらいにする
元ネタをそのまま使う前に、いったん削ります。
残すのはこの3つだけです。
- 放課後の教室
- 光るノート
- 明日の自分が描かれている
これで十分です。
漫画にするとき、文章の全部を絵に入れようとすると詰まります。「忘れ物を取りに戻った」も、必要ならあとで足せます。最初に入れたいのは、読者がパッと見て分かるものです。
この時点の指示は、かなり短くていいです。
- 放課後の教室
- 主人公が光るノートを見つける
- ノートには明日の出来事が描かれている
これだけでも、AI漫画の作り方としてはかなり進んでいます。長い文章を入れるより、漫画にしやすい材料に切った状態だからです。
4つのコマに分けてみる
次に、場面を4つに分けます。
- 1コマ目:主人公が教室に戻る
- 2コマ目:机の上でノートが光っている
- 3コマ目:主人公がノートを開く
- 4コマ目:ノートの中に明日の自分がいる
ここで「うまいネーム」を作ろうとしなくていいです。まずは、読者が順番に追えるかだけ見ます。
この4コマを少し漫画っぽくすると、こうなります。
- 1コマ目:夕方の教室。ドアから主人公が顔を出す
- 2コマ目:誰もいない机の上で、ノートだけがぼんやり光っている
- 3コマ目:主人公の手元。ノートを開く瞬間
- 4コマ目:ノートの中の漫画に、明日の主人公がこちらを見ている
同じ話でも、だいぶ絵にしやすくなりました。
ここが増量ポイントです。ただ「4コマに分けましょう」ではなく、カメラの距離を少し混ぜます。教室全体、ノートのアップ、手元、未来の絵。全部を同じ距離で描かないだけで、漫画っぽくなります。
セリフはあとから削る
最初に思いつくセリフは、だいたい長いです。
たとえば、こう書きたくなります。
- 「えっ、これって明日の出来事が描かれているノートなの?どうしてこんなものが教室にあるの?」
説明としては分かります。でも吹き出しに入れると重いです。
漫画なら、これくらいで足ります。
- 「なに、これ」
- 「明日の私?」
- 「この続きは?」
短いほうが、絵の邪魔をしません。読み手も立ち止まらずに進めます。
個人的には、AIで漫画を作るときは、セリフを最初から完璧に決めないほうが楽です。画像を見たあとに、「ここは無言でいいな」「ここは一言だけでいいな」と削るほうが自然です。
キャラ設定は盛りすぎない
キャラを安定させたいとき、設定を山盛りにしたくなります。
でも、最初から盛ると崩れやすいです。
たとえば、これは多すぎます。
- 黒髪ショート
- 青い目
- 紺色の制服
- 赤いリボン
- 小柄
- 明るいけど少し怖がり
- 猫が好き
- 古いノートを持っている
- 夕焼けの光で横顔がきれい
悪くはないです。ただ、1ページ目から全部を守らせるには重いです。
最初はこれくらいでいいです。
- 黒髪ショートの高校生
- 紺色の制服
- 少し不安げな表情
- 小さなノートを持っている
少ないほうが、何を残したいか分かりやすいです。あとから「赤いリボンも欲しい」と思ったら足せばいいです。
MangaCueのようにキャラを作品内に残せるタイプなら、この基本設定を使い回せます。毎回同じ説明を書くより、かなり楽です。画像を作る前に、コマごとの役割を見る
ここでいきなり「美しい漫画ページ」を狙うと疲れます。
先に見るのは、絵の完成度ではなく役割です。
- 1コマ目:教室に戻ったと分かる
- 2コマ目:ノートが怪しいと分かる
- 3コマ目:開く動きが分かる
- 4コマ目:続きが気になる
これが見えれば、最初の出力としてはかなり良いです。
逆に、絵がきれいでも「何をしている場面か分からない」なら直します。髪の影や背景の細かさより、まず読み順です。
ここは普通の記事だとあまり書かれません。けれど、実際に作ると一番効きます。漫画は絵のコンテストではなく、読ませる順番のある画面だからです。
吹き出しは最後に触る
吹き出しを画像の中に最初から入れると、あとで困ります。
「なに、これ」を「これ、なに?」に変えたいだけなのに、画像ごと作り直し。顔に吹き出しがかぶった。日本語が少し変。こういうことは普通に起きます。
なので、できれば絵と文字は分けて扱います。
先に絵を作る。あとから吹き出しを置く。最後にセリフを短くする。
この順番だと、修正が軽くなります。仕事用の説明漫画や、あとで人に見せる漫画なら特に助かります。
ここまでを1枚にすると
今回の話なら、完成前の設計はこんな感じです。
- 元ネタ:放課後、光るノートを見つける
- 1コマ目:夕方の教室。主人公が戻る
- 2コマ目:机の上のノートが光る
- 3コマ目:手元アップ。ノートを開く
- 4コマ目:ノートの中に明日の主人公がいる
- キャラ:黒髪ショート、紺色の制服、不安げな表情
- セリフ:「なに、これ」「明日の私?」「この続きは?」
これを作ってから画像に入ると、AI漫画の作り方はかなり楽になります。
プロンプトを長くするより、先に漫画の形にしておく。これが一番大きいです。
ありがちな詰まり方
1ページに入れすぎる
最初の案は、だいたい詰め込みすぎます。
主人公の過去、世界観、友達、事件、謎、全部を入れたい。でも1ページに入れると、何も残らないことがあります。
まずは「見つける」だけでいいです。次のページで「なぜ光るのか」を出せばいいです。
セリフで全部説明する
セリフで説明しすぎると、漫画ではなく説明資料っぽくなります。
「これは未来を予知するノートだ」と言わせるより、ノートの中に明日の自分がいるほうが早いです。絵で分かるところは、絵に任せます。
キャラ設定を毎コマ変えてしまう
1コマごとに違う表現でキャラを説明すると、AIは別人として受け取りやすくなります。
同じキャラを出したいなら、毎回同じ芯を残します。髪型、服、年齢感、表情の傾向。このあたりです。
まず試すなら、この型が楽です
はじめてなら、この型で作ると進めやすいです。
- 主人公が何かを見つける
- 近づいて見る
- 予想外のものだと分かる
- 最後に続きが気になる
光るノートでも、鳴らないはずの電話でも、誰もいない教室の足音でも、注文していない荷物でもいけます。
大きな物語を作る前に、小さな1シーンを漫画にする。これがいちばん練習になります。
FAQ
AI漫画の作り方で最初にやることは何ですか?
短い文章を、4つくらいの場面に分けることです。画像を作る前に、どのコマで何を見せるか決めると迷いにくいです。
絵が描けなくてもAIで漫画は作れますか?
作れます。最初に必要なのは、絵の上手さより「このコマでは何が起きるか」を決めることです。
セリフはAIに任せてもいいですか?
最初の案は任せてもいいです。ただ、最後は自分で短くしたほうが読みやすくなります。漫画のセリフは、説明よりテンポです。
4コマと1ページ漫画なら、どちらから始めると楽ですか?
はじめてなら4コマが楽です。短いので、ネーム、画像、吹き出し、修正の流れを一通り試せます。
どこでMangaCueを使うと楽ですか?
文章からネームを作って、コマ画像を出して、あとからセリフや吹き出しを直したいときです。短い1シーンから試すと流れがつかみやすいです。
まとめ
AI漫画の作り方は、いきなり完成画像を出すより、短い文章を漫画の形にしてから進めるほうが楽です。
文章を削る。4つの場面に分ける。セリフを短くする。キャラ設定を少なめに固定する。吹き出しはあとで直す。
最初の1本は、それくらいで十分です。むしろ、そのくらいのほうが漫画として読みやすくなります。